■虫歯になるのはなぜ?原因を知って効率良く予防しよう!
甘い物ばかり食べていると虫歯になる。小さい頃からそう言われて、お菓子やスイーツの食べ過ぎを抑えてきた方は多いですよね。子どもにとって甘いものは何よりも美味しいので、何も言われなければ際限なく食べてしまうことでしょう。けれども本当に虫歯というのは、甘いものだけが発症の原因になるのでしょうか?今回はそんな虫歯になる原因について、秋田市千秋の歯科明徳町クリニックが詳しく解説します。
▼虫歯の原因は3つに分けられる?
虫歯になる原因は、「歯質」「糖質」「細菌」の3つに大きく分けられます。冒頭で述べた甘い物は糖質に当たりますが、その他の要素についても気になりますよね。
【歯質】歯の強さで虫歯のなりやすさが変わる
私たちの歯は、一人ひとりで強さが違っています。“強さ”というとなんだか漠然としてわかりにくいですかね。歯の強さを専門的な用語で「石灰化度」や「成熟度」と言い換えることもできます。フッ素は歯の石灰化を促す、という話をよく耳にしますが、その“石灰化”が進んでいるほど、歯が強い状態にあるといえます。ちなみに、歯の石灰化度は、酸性の刺激に晒されることで低下し、虫歯のリスクは上昇します。
【糖質】甘いものは虫歯菌のエネルギー源になる
砂糖(スクロース)を始めとした糖質は、虫歯菌のエネルギー源となり、歯を溶かす酸の産生を促します。ですから、砂糖が豊富に含まれているお菓子やスイーツをたくさん食べることは、虫歯リスクの上昇へとつながるといえます。そういう意味で、小さい頃にお母さんやお父さんに言われていたことは間違いではなかったのです。ただし、虫歯のなりやすさは糖質だけで決まるものではありません。歯質や細菌という要因にも着目しなければ、虫歯を効率良く予防することはできません。
【細菌】お口が汚れると虫歯菌が増える
口腔ケアが疎かになっていると、歯垢や歯石がたまって虫歯菌が繁殖します。虫歯菌の数が増えすぎると歯の再石灰化が追い付かず、徐々に溶けていきます。これを歯の脱灰(だっかい)と呼び、虫歯で歯に穴があく現象そのものを指します。
▼虫歯の原因を1つずつ潰していこう!
虫歯は上記の3つの要因が重なることで発症する病気なので、単に甘いものの摂取量を減らすだけでは不十分です。日頃からフッ素入り歯磨き粉を使い、3~4ヵ月に1回は歯科医院でのフッ素塗布を受けることで、歯質を強化できます。セルフケアとプロフェッショナルケア(クリーニングや歯石取り)を両立させれば、歯垢・歯石のない口内環境を維持しやすくなります。そうして虫歯の原因を1つずつ潰していくことで、歯が溶けていく現象を予防できます。
▼まとめ
今回は、虫歯になる原因と効率的な予防方法について、秋田市千秋の歯科明徳町クリニックが解説しました。これから虫歯予防を徹底したいという方は、歯質・糖質・細菌という3つの要因に着目した上で、日々の口腔ケアや食生活を改善していきましょう。