■虫歯から身体全体の大きな病気へ?虫歯の健康のリスクについて|秋田市の歯医者|歯科明徳町クリニック

トピックス TOPICS

■虫歯から身体全体の大きな病気へ?虫歯の健康のリスクについて

歯周病が全身の病気を誘発するリスクがあることは、広く知られるようになりました。歯周病を治療せず放置していると、脳梗塞や心筋梗塞、誤嚥性肺炎などのリスクが高まります。そこで気になるのがお口の2大疾患のひとつである「虫歯」ですね。虫歯も重症化させると身体全体の健康に悪影響をもたらすことがあるのか。今回はその点について、秋田市千秋の歯科明徳町クリニックがわかりやすく解説します。

 

▼虫歯を放置し続けると起こること

 

虫歯の進行度は、C1~C4という4つに大きく分けられます。C4になると歯の神経が死に、歯冠もボロボロになるため、それ以上悪いことは起こりそうにありませんが、実はそれ以降も放置し続けると「歯性感染症(しせいかんせんしょう)」というものを引き起こし始めます。

 

◎歯性感染症とは?

 

歯性感染症とは、文字通り歯が原因でかかる感染症です。具体的には、以下のような病気が該当します。

 

・歯槽骨炎

・顎骨骨膜炎

・顎骨骨髄炎

・蜂窩織炎(ほうかしきえん)

・歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)

 

一般の方にはあまり馴染のない病気かもしれませんね。一見すると、虫歯とは何ら関連がないように思えるため、イメージもしにくいことでしょう。そこで虫歯が末期に至った時の症状について考えてみます。

 

◎虫歯が末期になるとどうなる?

 

虫歯の末期では、根管内の細菌が根の先からあふれ出て、根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)という病気を引き起こします。この病気が基本的には上述した歯性感染症の始まりです。根の先で膿の塊を作り、細菌が異常繁殖し、それが歯槽骨や顎の骨の骨膜・骨髄、上顎洞へと広がることで炎症反応を引き起こします。蜂窩織炎は炎症および細菌感染がさらに広範囲に広がった状態を指します。

 

◎虫歯菌が血管に入ると「菌血症」に

 

患部で繁殖した虫歯菌が血管内に入ると、菌血症(きんけつしょう)となって全身のさまざまな部位に炎症を引き起こすことがあります。とくに注意が必要なのが「感染性心内膜炎」で、心臓の弁に細菌が感染することで心機能に大きな悪影響をもたらします。ちなみに、菌血症がさらに重篤化すると敗血症(はいけつしょう)へと移行します。

 

▼まとめ

 

今回は、虫歯から身体全体への悪影響について、秋田市千秋の歯科明徳町クリニックが解説しました。虫歯と全身疾患との関連は、歯周病ほど強くはありませんが十分な注意が必要であることは間違いないです。ある時期から痛みが消えて虫歯が治ったと勘違いするケースで歯性感染症などに発展することが多いと言えます。虫歯は自然に治ることがない病気なので、症状が消えたからと言って放置して良いものではありません。虫歯を自覚した時点ですぐに歯医者さんに診てもらいましょう。